私の歩み
『美しい人はこれを食べない』
美を追求するあまり20代で糖尿病になったわたしがたどりついた「引き算の食べ方」
ヘーラト 新井 寿枝著
アチーブメント出版株式会社

モデルをしていた18歳の時、母が余命半年と宣告されたことを機に、健康について学び始める。
2009年、22歳でタイに拠点を移し、絵のライブパフォーマンスを行うアーティストとして活動を開始。
2011年、24歳で「ミス日本ミス着物」を受賞。
その後カンボジアに財団を設立し、孤児への教育支援や文化交流事業に従事。
カンボジア首相が来日した際には、当時の安倍首相から招待を受け、迎賓館での晩餐会に出席し、日本とカンボジアの友好親善への貢献を表される。
2018年に帰国後は、国際結婚を経て母となり、専門的な学びと実践を重ねながら、「美と健康」をテーマに講座や執筆を行っている。
2020年、ミス日本OGとして初めて理事に就任。
2025年9月、初の著書『美しい人はこれを食べない』(アチーブメント出版)を刊行。
私はこれまで、美しさを「足すこと」で追い求めてきました。
栄養ドリンク、サプリメント、話題の健康法――
ですが、どれだけ頑張っても、心も体も疲れていくばかりでした。
20代の頃、過度な糖質制限が発端となって体を壊し、医師から糖尿病と告げられたことが転機でした。そのとき初めて、「美しさは何かを足すことではなく、不要なものを入れないことから始まる」と気づいたのです。
この気づきは、母の闘病を支えながら学んだ「食の力」とも重なりました。どんなに見た目を整えても、体の中が悲鳴を上げていたら、本当の笑顔は戻らない。そう痛感した私は、もう一度「生きる力」としての食を見つめ直し、ナチュラルでミネラル豊かな食の世界へと進みました。
ミス日本の理事として、これまで多くの若い女性たちと関わってきました。彼女たちは外見だけでなく、内側から輝く美しさを求めています。ですが、情報があふれる今、本当に大切なことほど見失われがちです。「引き算の食べ方」は、健康法のひとつではなく、生き方そのもの。自分の体と心の声を聞き、何を“入れないか”を選べる女性は、年齢を重ねるほど美しくなります。
この本は、私自身の失敗と再生の記録であり、“健康のために生きる”のではなく、“生きるために整える”という新しい価値観を伝える一冊です。
極端な健康志向ではなく、やさしく確かな引き算の習慣で、読者の方が「自分らしく美しく生きる」きっかけになることを願って書きました。
